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26.04.20サウジ鉄道公社、5つの新物流ルートの開設発表
日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、サウジアラビア鉄道公社(SAR)は今月10日、サプライチェーンの効率向上と多様な輸送手段の統合を目的として、5つの新物流ルートを開設すると発表した。新ルートは、ペルシャ湾沿岸の港湾と同国中部・北部地域を結ぶとともに、紅海沿岸の港湾や同国北部の近隣諸国へと延びるもので、東西を結ぶ物流ネットワークの強化を目指す。これらのルートでは、鉄道輸送と道路輸送を組み合わせた複合輸送ネットワークが活用されるとしている。
この取り組みは、サウジアラビアの「国家運輸物流戦略(NTLS)」および国家改革戦略「ビジョン2030」の方針に沿ったもので、同国を世界的な物流拠点として確立することを狙いとしている。新ルートの運営はリヤド・ドライポートを中核に、ダンマーム、ジュベイル、ラス・アルハイル、アル・カージ、ハーイル、アル・クライヤットに位置する主要貨物ヤードを含む統合システムを通じて行われる。
こうした物流インフラ整備により、石油化学製品や鉱物資源の輸送が円滑化、国内の工業拠点が国際的な海運会社と直接接続される。これにより、輸送時間の大幅な短縮が見込まれるほか、主要な工業・鉱業分野における物流の信頼性向上も期待されるとしている。
こうした動きの背景には、近年高まる中東地域の地政学的リスクと、国際物流の不安定化がある。2026年に入ってからの中東情勢の悪化を受け、ホルムズ海峡では実質的な通航制限が発生し、原油や資源のみならず、コンテナ貨物を含む世界の物流に大きな影響を及ぼしている。ホルムズ海峡や紅海といった海上チョークポイントへの依存リスクが顕在化する中、陸上輸送や鉄道を活用した代替物流ルートの重要性は一段と高まっている。
(オーシャンコマース提供)
(オーシャンコマース提供)














